ミードの新しい可能性を広げる
プロトタイププロジェクトとは?
メンバー紹介
柳沼 篤実 |醸造部
2019年 4月中途入社
山梨大学 大学院ワイン科学コース終了
木村 直登 |醸造部
2022年 4月新卒入社
東京農業大学 醸造科学科卒
安廣 吉豊 |醸造部
2022年 4月新卒入社
東京農業大学 醸造科学科卒
𠮷山 侑那 |企画部
2023年4月新卒入社
共立女子大学 家政部
建築デザイン学科 デザインコース卒
商品化される前の新しいミードを思い切って販売してみよう
2023年5月、日本ではほとんどない蜂蜜から造るお酒「ミード」の専門醸造所を設立してから約2年半、製品化できた数は8種類でした。この数を見て多いか少ないか見方は様々あると思いますが、お客様を楽しませるために、ミードの可能性を広げるためには多くのチャレンジが必要だと感じていました。
製品化を行うにあたっての一番の課題は、味やブランド、デザインなど様々な観点から社内で精査をし、製品化するまでの工数の多さによるハードルの高さでした。
この課題を解決するべく始まったのが試作品を販売するプロトタイププロジェクトです。
商品化されるまでの課題とは?
まずは現状の製品化プロセスでどの部分がボトルネックになっているのか調査をする所から始まりました。
現状の製品化プロセスは、大きくまとめるとこのような形になっていました。
その中でも大きな課題になったのは、商品企画設計の期間とデザイン策定の部分です。
商品企画設計の部分では、味の調整に一番期間がかかり何度も試飲会を開催し全員の意見を参考にしながら完成品を作成していました。そのため今回のプロジェクトではスピード感を持って商品化しお客様のフィードバックをもらいよりよいものを作ることを目的に設定しました。
デザイン策定の部分では、商品ごとに形状からラベルデザインまで外部業者と打ち合わせを行いながら、それぞれの商品に合ったオリジナルを作成していたため時間がかかっていました。そのためそれぞれの醸造家のイメージカラー、デザインを設計しつつ、新しい商品ができ次第すぐ販売できる仕組みを作成しました。
試行錯誤を繰り返し実現できた
プロトタイププロジェクト
蜂蜜工房で商品化される前の試作品段階の製品を、皆様にお試し/評価してもらうプロジェクトです。 瓶の形状とラベルは同じにして、作り手の醸造家それぞれの製品によって色、サインが変わる仕組みにしました。そしてラベルにQRコードを印字することにより直接お客様からフィードバックをいただける仕組みにし、お客様と共に育てていく商品づくりを目指しました。
結果として、製品化までのプロセスは約半年から最短に2ヶ月まで短縮することができ、他の既製品のブランドを傷つけず、新しいミードの可能性を模索することが出来ました。 お客様の反応としても新商品がお店に訪れるたびに、発売されていて新しい味のお酒に出会えるのは非常に面白いと評価をいただきました。
プロトタイププロジェクト
完成品一覧
2024年3月現在で醸造部3名それぞれの新商品が完成し、それぞれが作ってみたいミードの企画から製品化までこだわりを持って仕事をすることが可能になりました。
24年 1月販売
柳沼作
24年 3月販売
安廣作
23年 3月販売
木村作
※タップで拡大ができます
このプロジェクトを通して
弊社の一つのビジョンである「ミードの文化・ブランドを創る」ためには、お客様に刺さる商品作り・そして文化・ブランドとして広げていくPRが必要です。そのためには、まず私達がよりミードの可能性を模索する必要性があると感じて始まったのが、この「プロトタイププロジェクト」でした。
結果として、今まで販売が難しかった様々な種類のミードを商品化することができ、お客様の声を聞きながらより刺さる商品作りが可能になりました。しかし、ビジョンを達成していくためにはまだまだ課題が存在しています。だからこそ私達は失敗を恐れずチャレンジを今後も行っていきます。